ネットのニュースで新車のバイクにABSの装着が装着が義務づけられるとの記事を読みました。
以前、運転技術が拙い友人は、緊急時にフロントブレーキを握ってフロントが流れ転倒しました。
また、目の前でバンディットの400だったと記憶していますが、目前の障害物を避けようと
フロントを握りジャックナイフして一回転し、そのまま転倒していました。
これらの転倒は、ABS装着車であれば防げたでしょう。ABSはたいへん効果の高いものですから、
握りゴケやパニックブレーキによる転倒を防ぎ、雨天時の安全性を高める素晴らしい機能です。
よって装着されてしかるべきだとは理解しています。特にビギナーには素晴らしい機能でしょう。
上の画像は、カワサキのNINJA1000のハーネスです。
上の画像はABS装着車両のワイヤーハーネスです。インジェクションとなって配線が増え、
さらにABSが加わりハーネスの太さはえらく太くなっています。
下の画像はABSのモジュールです。小型軽量化が進み驚きます。
私は過去に何台かのABS装着車両を所有していましたが、速度を出さずに慎重に運転する人間なので
運転中にABSを効かせた事は一度もありませんでした。路面が危険と思えば徐行する、あるいは迂回します。
私がABSを厭う最大の理由は、部品点数が増える事、重量が増える事、整備性の低下に尽きます。
もっとも、最近のABSのモジュールは小型軽量化が進み、重量のハンデは以前ほどはありません。
以前、所有していたBMWのR1100RSのABSモジュールはとても重く、モジュールを撤去しただけで軽くなりまして、
加速もハンドリングも好転しました。20年前のABSモジュールはバッテリーより重かったものです。
バイクに限った話ではありませんが、乗り物は日々進化しています。
フルトラもラジアルタイヤもフェールインジェクションも良い進化だと思いますが、
どうにもABSだけは好きになれません。これは昭和脳のアレルギーで、慣れれば是とするのでしょうか。